2010 Fiscal Year Annual Research Report
活動制限を受ける思春期入院患児の睡眠に関する研究-睡眠ケアモデルの試案-
Project/Area Number |
21592808
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
草場 ヒフミ 宮崎大学, 医学部, 教授 (30153282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野間口 千香穗 宮崎大学, 医学部, 准教授 (40237871)
藤井 加那子 宮崎大学, 医学部, 助教 (30404403)
兵頭 慶子 宮崎大学, 医学部, 教授 (50228756)
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Keywords | 看護学 / 睡眠 / 思春期 / 活動制限 / 入院 / アクチグラム / セルフケア / 環境 |
Research Abstract |
本研究は治療のために活動制限を受けている思春期入院患児の夜間睡眠パターンと関連要因を明らかにすること、およびケア提供者が行っているケア方法を明らかにし、睡眠ケアモデルの試案を作成することを目的としている。 夜間睡眠-覚醒状態のデータ収集は、平成21年度に検討し確定したActigraphを用いて思春期児2例を対象に測定した。併せて質問紙による主観的睡眠評価と音センサーによるケア環境の測定を行い、睡眠-覚醒状態と環境との関連について分析し検討した。 思春期入院児の睡眠および睡眠にかかわるセルフケアについては、21年度に確定した方法をもとに、睡眠についての考え、睡眠における主観的評価、セルフケア、他者からのサポートなどについて、5名(女児3名、男児2名)にインタビューを実施し、入院生活にける睡眠の意味およびセルフケアの抽出を行った。尚、事例を追加して比較検討を行っている。思春期入院児が実践しているセルフケア行動と効果についての認識についてのデータ収集のために、前述のインタビューから抽出されたセルフケア行動、およびThe Children's Self-Care Performance Qiestionnaire (Moore, 1993)の日本語版を検討し質問紙を作成した。 思春期児入院児へのケア提供者からの睡眠支援については、思春期入院児の経験をもつ看護師5名に、日常的に実践している支援及び有効であった看護支援場面について語ってもらい、介入方法の抽出を行った。併せて文献検討から得られた日本における4症例の看護実践を検討して、介入に関する追加資料とするために検討した。
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