2009 Fiscal Year Annual Research Report
項目反応理論を用いた病気の家族メンバーをもつ家族の家族機能モデルの構築
Project/Area Number |
21592810
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
中村 由美子 Aomori University of Health and Welfare, 健康科学部・看護学科, 教授 (60198249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 晃子 青森県立保健大学, 健康科学部・看護学科, 助教 (20404816)
内城 絵美 青森県立保健大学, 健康科学部・看護学科, 助手 (80457738)
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Keywords | 看護学 / 家族機能 / 項目反応理論 / 共分散構造分析 / 尺度開発 |
Research Abstract |
研究初年度である平成21年度は、先行研究である養育期にある健康な子どもの家族および病気で入院している子どもの家族の家族機能に関する調査データを、項目反応理論を用いて分析を行った。分析の過程においては行動計量学の専門家のスーパーバイズを受け、各尺度項目の項目母数の推定、識別力および困難度を明らかにし、分析結果をもとに尺度項目の精選を図り、家族機能測定尺度(version1)を作成した。 また、連携研究者であるがん看護学分野および老年看護学分野の研究者らとともに、調査対象および調査方法、調査用紙の構成(属性に関する調査項目を含め、家族機能測定尺度以外の調査内容)について検討を重ね、(1)外来化学療法を受けているがん患者の家族、(2)老人保健施設を利用している(在宅の)高齢者の家族を対象とした研究計画を策定した。 さらに、年齢や職業などの調査対象に関する内容と、治療費や被介護者の状況(年齢、認知症の有無など)、社会資源の利用状況などの病気の家族メンバーに関する内容からなる家族の属性調査項目と、前述の家族機能測定尺度(version1)、POMS、介護負担感、ソーシャルサポートの4つの尺度からなる調査用紙を作成した。次年度は、今年度作成した調査用紙をもとにパイロット調査および本調査を実施し、家族メンバーが病気に罹患することが家族に及ぼす影響について把握するとともに、家族機能測定尺度の標準化を図る予定である。
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