2010 Fiscal Year Annual Research Report
項目反応理論を用いた病気の家族メンバーをもつ家族の家族機能モデルの構築
Project/Area Number |
21592810
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
中村 由美子 青森県立保健大学, 健康科学部・看護学科, 教授 (60198249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗村 弥生 青森県立保健大学, 健康科学部・看護学科, 講師 (10366370)
杉本 晃子 青森県立保健大学, 健康科学部・看護学科, 助教 (20404816)
内城 絵美 青森県立保健大学, 健康科学部・看護学科, 助手 (80457738)
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Keywords | 看護学 / 家族機能 / 項目反応理論 / 共分散構造分析 / 尺度開発 |
Research Abstract |
研究2年目である今年度は、前年度である平成21年度に項目を精選して作成した調査用紙を用いてデータを収集した。 プレテストの結果をもとに、連携研究者であるがん看護学分野および老年看護学の研究者らとともに項目を検討し、調査用紙を洗練した。 その後、(1)外来化学療法を受けているがん患者の家族(1)老人保健施設を利用している高齢者の家族を対象に調査を開始した。調査内容は、本研究の中心をなす家族機能測定尺度(ver.1)と、がん患者家族では治療費に関する内容を、高齢者家族では被介護者の状況(年齢、認知症の有無など)、社会資源の利用状況に関するものである。 22年度末まで配布した調査用紙は約400、回収は約170であり、続けてデータ収集中である。回収されたものからデータ入力が終了している。 最終年度である23年度は、前半に震災の影響で遅れた残りの施設への配布と、返送された調査用紙のデータ入力と、分析(共分散構造分析)を行う。その後、分析結果から、家族機能モデルの構築、多母集団での家族機能の比較検討をし、病気あるいは地域、発達段階別の各集団への看護の示唆を得る。また、項目反応理論を用い、病気のメンバーをもつ家族を対象とした尺度の洗練を図っていく計画である。
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