2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592849
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
飯島 純夫 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (70114361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 洋子 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (10248867)
古屋 洋子 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 講師 (80310514)
芳我 ちより 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (30432157)
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Keywords | 環境看護 / 病院環境 / 照度 / 温度 / 湿度 / 気流 / アンケート調査 |
Research Abstract |
冬期における物理的環境要因に対する患者と看護師の認識の違いについては初年度に報告し、昨年度は夏期において同様の調査を行い報告した。最終年度である本年度は、冬期と夏期という季節による違いについて検討することを目的とした。 外来患者は診察室、待合室について、病棟患者と看護師は病室とデイルームについて、(1)衛生状態、(2)温度、(3)湿度、(4)気流、(5)騒音、(6)明るさ、(7)総合評価、の7項目からなる「病院環境に関するアンケート調査」を実施し、アンケート調査とほぼ同時間帯に温度、湿度、気流、照度について環境測定を実施した。 外来患者、病棟患者ともに「良い」「普通」を合わせると全体の大部分をしめていた。看護師では、「本人の印象」と「患者の視点」と比べたが、両者間に有意差は見られなかった。看護師と病棟患者の比較では、病室の場合、衛生状態、湿度、騒音、総合評価で病棟患者のほうが看護師よりも有意に良い評価をしていた。デイルームでは、衛生状態、温度、湿度、騒音、総合評価で病棟患者のほうが看護師よりも有意に良い評価をしていた。環境測定結果は冬期と比べると、夏期の場合にすべての測定結果で値が高くなっていた。 病室の衛生状態、湿度、騒音、総合評価で、看護師よりも患者評価のほうが有意に高かった。このことから、看護師にとっては自分の職場であるのに対し、患者にとっては一時的な居住空間であること、また看護師は環境をより厳しく見る傾向があるものと考えられた。冬期の結果と夏期の結果を比較すると、患者と看護師の間で「明るさ」で有意差がなくなり、新たに「湿度」で有意差が見られたことで、冬期と夏期による季節の違いが出たものと考えられた。
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Research Products
(2 results)