2010 Fiscal Year Annual Research Report
看護学士課程における島嶼看護学教育の効果と課題に関する研究
Project/Area Number |
21592922
|
Research Institution | Okinawa Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
野口 美和子 沖縄県立看護大学, 大学院・保健看護学研究科, 名誉教授 (10070682)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大湾 明美 沖縄県立看護大学, 大学院・保健看護学研究科, 教授 (80185404)
石垣 和子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80073089)
北村 久美子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (40292130)
山崎 不二子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (20326482)
植田 悠紀子 沖縄県立看護大学, 大学院・保健看護学研究科, 教授 (60150166)
|
Keywords | 島嶼 / 看護学教育 / 学士課程 |
Research Abstract |
本研究の目的は、「島嶼から学ぶ」島嶼看護学教育の学士課程への導入促進に資することである。全国の書面調査の結果に基づき、島嶼看護学教育に特徴ある大学13校に訪問面接調査を実施した。 平成22年度の研究計画は、特徴ある島嶼看護学教育実施大学の教育実践把握及び島嶼看護学教育の教育方法のタイプ別分類であった。 1.半構造化した調査票を用いて面接調査を実施した。1)島嶼看護学開始の理由は<教育理念に沿う><島嶼で働く看護職の人材育成>、<島嶼の地域特性の理解>、<島嶼の有利性を活かした効果的な教育><教員の思い><島嶼看護学の体系化>等であった。2)教育目的・目標は、<看護への導入>、<対象理解の視点>、<効果的な支援方法>、<学びの統合>、<地域看護の教育内容>等であった。3)教育方法は、設置主体と教育理念により科目の位置づけに影響し、多様な取組がなされていた。「学生の主体的学び」のために教育方法の工夫が工夫さ流ていた。4)効果:(1)学生は、<主体的に参加し、学習に満足できる>、<住民を理解し、住民の強さに気づく>、<看護職者としての素質が身につく>等、(2)教員は、<自己の看護が現場で磨かれる>、<大学の使命を意識する>等、(3)現場の看護職は、<大学との協働で看護実践を向上できる>等であった。4)課題は、<経済、時間、マンパワー確保〉、<科目の位置づけの強化>、<島嶼看護学の確立>等であった。 2.教育方法のタイプ別分類:(1)島嶼地域を特化し手学ぶ科目と科目の一部を島嶼で学ぶ科目、(2)看護学生のみの学びと他の学科の学生との共同の学び、(3)一般教養・専門基礎としての学びと看護専門としての学びなどのタイプに分類された。GPや行政支援により島嶼看護学教育は推進されていた。
|