2011 Fiscal Year Annual Research Report
GDNFの神経因性疼痛に対する鎮痛メカニズムの解明;Nav.Kvとの関連
Project/Area Number |
21600016
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
福岡 哲男 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90399147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 希実子 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70418961)
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Keywords | GDNF / neuropathic pain / Nav / Kv / A電流 |
Research Abstract |
引き続き研究を行い、以下の結果を得た。 一次知覚ニューロンの興奮性を決めるカリウム電流のうち、A電流を司っているとされる電位依存性カリウムチャネルの内、Kv4.1,Kv4.2,Kv4.3のmRNAレベルでの発現をラットDRGで調べたところ、Kv4.1は全てのニューロンに、Kv4.2は極一部のニューロンに、Kv4.3は小型で、IB4に結合する非ペプチド作動性ニューロンに発現していた。これらはラットL5脊髄神経結紮(L5 SPNL)モデル作成後、3日目には有意に発現が低下していたが、この時点から7日間GDNFをくも膜下投与したところ、Kv4.1とKv4.2だけは発現が回復した。日本大学歯学部生理学教室との共同研究で、電気生理学的にも、軸索障害で低下するA電流が、GDNF投与で回復することが分かった。現在、GDNF投与がニューロンの興奮性自体を調節しているか否かについて、より直接的な実験が進んでおり、あと2ヶ月程度で結果が得られる見込みである。以上をまとめて、最終的な英文論文にする予定である。 なお、本研究から派生して、これまで報告によってまちまちであった。L5 SPNLモデルの直接障害を受けていないL4 DRGにおける電位依存性ナトリウムチャネルの発現変化を詳細に調べ、有意な変化はないことを証明し、下記英文論文にまとめて発表した。
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Research Products
(2 results)