• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

子どもの独立過程をめぐる援助と世代間関係ー長期反復調査分析と国際比較研究ー

Research Project

Project/Area Number 21610018
Research InstitutionYamanashi Prefectural University

Principal Investigator

堤 マサエ  山梨県立大学, 国際政策学部, 教授 (50105970)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大友 由紀子  十文字学園女子大学, 人間生活学部, 准教授 (00286121)
Keywords子ども / 世代間関係 / 直系制家族 / 長期反復調査 / 社会学
Research Abstract

報告者は日本の農村直系制家族の持続と変動の実態を明らかにすることを目的に、子どもの独立過程とキャリア形成、農業継承、ライフコースに視点をあて、世代間関係と国際比較の分析を試みている。今年度は、農業の起業化を目指したい女性たちに行った実態と意識調査分析を行った。その結果、農業に従事し、起業を目指そうとする女性たちは親世代から援助のある事例が多い。子世代にも多くの援助をしている。生活の共同と分離についても共同する傾向がある。さらに、今年度、報告者はフィリピンの農家の視察(2010年9月)、デンマーク、フランスの農家調査(2010年11月~12月)を行い、国際比較調査を行った。デンマークでは、農業後継者をどのように教育しているか、また、親世代が子世代にどのように援助しているか等について面接調査を行った。農業後継者養成には農業大学校が大きな役割を果たしている。教育費、生活費は社会が保障するため親の教育負担はほとんどない。子どもが独立していく過程においても親の負担は少ない。子どもを育てる過程における制度の違いが浮き彫りにされた。日本の対象世帯と比較するため友好都市関係にあるフランスボーヌ市の農家の聞き取り調査を行った。フランスの果樹農家は日本と異なり、ワイナリーまでも持つ、いわゆる第6次産業化した経営である。子育てに関しては社会的な援助が一般化していて、保育ママの援助が大きい。後継者育成は日本のように直系的な連続を望むよりも親族の誰かが継承してくれればよいという意識があった。この相違は文化的な意識の違いではないかと思われた。また、共同研究者大友由紀子(十文字学園女子大学准教授)はスイス、オーストリアの農家調査を行い、女性農業者のキャリア形成、家族経営について分析した。その結果はベルン大学(2011年1月27日~29日(土))で、報告(ドイツ語)した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011 2010

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 女性が住みやすい農村地域づくり-働き・暮らし・子育てしやすい場と関係を求めて-2010

    • Author(s)
      堤マサエ
    • Journal Title

      農村と都市をむすぶ

      Volume: 706 Pages: 5-14

  • [Presentation] Baeuerinnen-Tagung"Frauen in der Landwirtschaft"(ドイツ語)2011

    • Author(s)
      Yukiko Otomo, Ruth Rossier
    • Organizer
      スイス農業経済学会
    • Place of Presentation
      ベルン大学
    • Year and Date
      20110127-20110129
  • [Presentation] 女性農業者のライフコース選択とキャリア形成-スイス・ドイツ語圏の事例より-2010

    • Author(s)
      大友由紀子
    • Organizer
      第83回日本社会学会大会
    • Place of Presentation
      名古屋大学
    • Year and Date
      2010-11-06

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi