2009 Fiscal Year Annual Research Report
機能的MRIと拡散テンソル画像を用いた脳領域間連結性についての研究
Project/Area Number |
21613002
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
飯高 哲也 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70324366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 敏晴 国立長寿医療センター, 長寿医療工学研究部, 室長 (30344170)
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Keywords | fMRI / DTI / 白質 / 線維連絡 / FA / 脳賦活 / 高次脳機能 / 社会脳 |
Research Abstract |
脳機能画像(fMRI)および拡散テンソル画像(DTI)を撮像するための最適なパラメータ設定を、研究分担者である国立長寿医療センター中井敏晴博士と討議して決定した。画像収集は主に国立長寿医療センターに導入されている、Siemens Tim Trio(3 Tesla)を用いて行うこととした。現時点ではfMRI用のEPIはTR=2s、TE=24ms、FA=90°、スライス厚=3mm、Gap=0.75mm、で全脳をカバーした39スライスで行うことになった。またDTIに関してはTR=6200ms、TE=116ms、b=3000、64方向、BO=1枚、2.5×2.5×2.5mm、でほぼ全脳(小脳の下部は欠損)をカバーした42スライスで行うことにした。すでに撮像されているデータを用いて、脳画像を被験者のNative space(空間的標準化を行わない)とMNI space(空間的標準化を行う)で解析した。Native spaceの場合には賦活領域を含む関心領域(VOI)からの、MNI spaceの場合には賦活のピークをSeedとした線維連絡を描出することができた。これらはいずれも1次運動野から内包後脚を通っていた。さらに本実験での課題は以下の4種類とし、各被験者で有意な賦活を得るためブロック型とした。 1)両手指の巧緻運動を行う課題(Finger tapping課題) 2)顔-無意味図形-単語の呈示で紡錘状回の顔領域を賦活させる課題(Fusiform Face Area : FFA課題) 3)ネガティブな情動写真の判断を行い扁桃体領域を賦活させる課題(Amygdala課題) 4)画面上の顔が母音を発音する時の音声と口唇の動きが一致するかどうか判断する課題(AV matching課題) 現在までに健常被験者7名のデータを収集しており、現在はそのデータを解析中である。
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Research Products
(1 results)