2010 Fiscal Year Annual Research Report
機能的MRIと拡散テンソル画像を用いた脳領域間連結性についての研究
Project/Area Number |
21613002
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
飯高 哲也 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (70324366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 敏晴 国立長寿医療センター, 長寿医療工学研究部, 室長 (30344170)
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Keywords | fMRI / DTI / 白質 / 線維連絡 / 脳賦活検査 / 高次脳機能 / 社会脳 / 自閉症 |
Research Abstract |
脳機能画像(fMRI)、拡散テンソル画像(DTI)および高解像度T1強調画像(T1WI)を、同一被験者において撮像した。実験は国立長寿医療センターに導入されているSiemens Tim Trio(3 Tesla)を用いて行い、現時点では27名(男:女=12:15、平均年齢22.4歳)のデータ収集が終了している。実験課題は、両手指の巧緻運動を行う課題(Finger tapping:FT課題)、顔-無意味図形-単語の呈示で紡錘状回の顔領域を賦活させる課題(Fusifom Face Area:FFA課題)、ネガティブな情動写真の判断を行い扁桃体領域を賦活させる課題(Amygdala課題)、画面上の顔が母音を発音する時の音声と口唇の動きが一致するかどうか判断する課題(AV matching課題)の4種類である。これらが終了した後にDTIとT1WIを撮像し、さらにスキャナー外でFinger Tapping課題を再度行っている。また被験者に不安尺度(STAI)、性格傾向(NEO-FFI)、情動伝染尺度(ECS)、Autism Quotient(AQ)、対人関係尺度(IRI)相貌失認尺度などの質問紙への記入を依頼している。fMRI実験の結果は、FT課題では複雑な運動条件において運動前野の賦活が認められている。FFA課題では顔とその他の刺激の比較において、予想通り紡錘状回の賦活が認められている。Amygdala課題でも予想通り扁桃体の賦活が認められている。さらにAV matching課題では前頭前野と上側頭溝の賦活が確認されている。一方でDTIの解析では、いずれの被験者においても全脳の線維束の描出が可能であった。現在は各被験者において、FSLソフトウェアを用いてfMRIによる脳賦活領域間を結合する線維束を描出する作業を行っている。今後は各被験者で同様の処理を行い、線維束のFA値と行動指標や質問紙得点との相関を計算する予定である。
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Research Products
(1 results)