2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21650055
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
廣瀬 弥生 National Institute of Informatics, 客員准教授 (00345167)
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Keywords | 学術的専門知識 / 知識移転(ナレッジトランスファー / 社会システムの構築 |
Research Abstract |
平成21年度は、研究計画に基づき、以下のように実施した 1.現状の問題点の調査 一般国民の専門知識の誤解やそれに関するクレームがどのようなものであるかに関して、日本消費生活アドバイザーコンサルタント協会(Nacs)と連携することにより、実情を把握し現時点における問題点を検討した。具体的には、中国産食品に関する国民の認識不足や、「賞味期限」に関する誤解、「発色剤」に関する理解の不足等、多くの国民が不足している専門知識に関して、あぶり出しを実施した。それを基にNacsが把握している消費者からのクレームで多いものをリスト化した 2.海外先進事例研究 日本に専門知識の移転システムを構築するために、必要な成功要因を探るべく、イギリスの医療分野における先進事例に関して、調査を実施した。具体的にはメディエータの役割や専門家の組織状況、ニーズの吸い上げや伝達に関してメディエーターなどを活用する際のモチベーションの設計、体制整備をどうするのかに関して、調査し、取りまとめを実施した。 3.学術論文投稿 専門知識の移転に関して多くの研究実績のあるイギリスの大学とのディスカッションを実施した。それを基に、実際に限られた専門的人材の下で、学術的専門的知識をその知識を持たない人間に効果的に移転するには、どのような点に留意すべきかに関して、過去にどのような指摘がなされているかに関して、過去の学術論文を総括した論文を投稿した。論文は日本リスク学会研究学会誌第20巻1号(2010年)に掲載された
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Research Products
(1 results)