2009 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児の生活リズムと睡眠習慣と親の養育態勢の関係に関する総合的研究
Project/Area Number |
21650185
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
中井 孝章 Osaka City University, 大学院・生活科学研究科, 教授 (20207707)
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Keywords | 生活習慣 / 睡眠習慣 / 生活リズム / 就寝時刻 / 睡眠文化 / 帰宅時刻 / メディア関与度 / 脱同調 |
Research Abstract |
いまの子どもたちは、小さなときから夜更かしを常態とするため、早寝早起きの生活習慣が身についておらず、一日単位の体内時計による生体リズムと生活環境によって決められる生活リズムがずれてしまい(脱同調)、からだの不調が慢性化していることが少なくない。ただその一方で、規則正しい睡眠習慣および生活習慣を身につけて生活している子どもたちも多々いることは事実である。そこで本研究では、4歳未満の乳幼児の睡眠習慣や生活リズムが何によって規定されているのかについて仮説を立て、養育者へのアンケート調査および睡眠日誌の実施と分析を通して解明した。調査は、2009年7月~2009年12月の乳幼児健診日に、A市内の乳幼児健診受診者、計1653名を対象に保健所で実施した(有効回答数は430名で全員が母親であった)。養育者が乳幼児の起床時刻よりも睡眠時刻により関心をもっていることなど、項目毎に様々な成果が得られたが、最大の成果は、直線的パス解析から、乳幼児の睡眠習慣(目的変量)に対して、プラスの要因(説明変量)となるのが、母親の就寝時刻(21:00前の就寝)=0.57、各家庭が有する睡眠文化=0.62であり、マイナスの要因(説明変量)となるのが母親の帰宅時刻(18:00以降の帰宅)=0.41、各家庭のメディア関与度(1時間以上)=0.51であることが判明した(※0.1未満の有意さ)。
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Research Products
(3 results)