2009 Fiscal Year Annual Research Report
科学系博物館とフィールドに求められる近未来型学習支援デザインとその評価手法の開発
Project/Area Number |
21650213
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
稲垣 成哲 Kobe University, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
|
Keywords | 科学系博物館 / フィールド / 学習支援 / 展示支援 / 評価手法 |
Research Abstract |
本研究の目的は,科学系ミュージアムやフィールドでの学習における近未来の学習支援のためのデザイン指針と評価手法を明らかにすることである。近年の科学系ミュージアムやフィールドには,従来のHands-onタイプの展示だけでなく,ユビキタス社会を反映した様々なテクノロジが実験的に導入さており,それらによって可能になった近未来型のインタラクティブな学習支援・展示支援の現場が出現している。初年度では,(1)文献・資料の収集とデータベース整理,(2)国内外の事例に関する実地調査を行った。 まず(1)については,科学教育関連図書や博物館・フィールド学習関連図書及びこれらの領域の学術論文を収集,レビューし,本研究の基盤となる科学教育の観点から見た学習支援のためのデザイン指針の理論的枠組の検討を行った。(2)については,主に当該テーマにおける先進的な学習支援・展示支援の実例について,科学教育の観点というよりもむしろ,情報デザインの観点から科学系博物館だけでなく,美術館にも対象範囲を広げ,国外ではフィンランドの現代美術館(Kiasma),ドイツの技術博物館,ペルガモン博物館,現代美術館等の博物館における新しいタイプの学習支援・展示支援について実地調査をした。他方,国内では十和田美術館,青森県立美術館等において調査を行った。 また,当該分野の議論を整理するために,日本科学教育学会第33回年会(同志社女子大学)において,テクノロジを利用した新しい学習支援・展示支援研究4件の発表と1件の指定討論から構成された自主企画課題研究「インタラクション・デザイン・学習」を組織した。
|
Research Products
(1 results)