2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21652022
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
山田 利博 University of Miyazaki, 教育文化学部, 教授 (40274766)
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Keywords | 神楽 / 宮崎 / データベース |
Research Abstract |
「研究実施計画」に則り、今年度は宮崎神楽の代表たる高千穗神楽と、そ孔と対極的な形態を示す、日南・潮嶽神楽のデータ採取と、これまで撮り貯めたデジタルビデオテープをパソコンに取り込み、DVDデータベース化するための基礎編集作業、及びその試作品の作成等を平行して行った。「研究の目的」に示したとおり、従来もその幾つかのビデオテープは既に世に出ているが、頭出しがしにくいため、例えばこの舞のこの部分が見たいといったことが容易にできず、データベースとしての利用価値も、教材として使用する価値も低いからである。 本研究を開始する以前から、将来的にはそうしたものを作成することも視野に入れ、最初からデジタルビデオで撮影はしてきたが、やはり技術の進歩はすばらしく、直接ハードディスクにデジタル信号で撮影した方が、何倍も鮮明な画像・音声を得られた。また、これも「研究の目的」に書いたが、宮崎の神楽は一つが30番近くもあり、14,5時間を要するので、これまでのテープ方式ではどうしても交換のロスタイムが生まれたが、それもハードディスクだと一気に撮影できたため、格段に資料価値は上がったと言える。しかし、完壁を期すには取り直しの必要が多々生じ、かなり絞ってもまだファイルの容量が大きく、BDも視野に入れねばならない可能性が生じた。 また、画像編集ソフトの進歩もすばらしく、最初に曲目一覧のDVDメニューを作り、解説テロップがついた必要な箇所へとそこからジャンプすることも可能であった。 ただし、その編集作業に慣れるのに若干の時間を要したため、今年度は試用版しか作成できなかったが、来年度以降には、これまでにない革新的なデータベースを構築し、最終的には資料として提供することが可能となるという自信は得られた。
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