宮崎神楽の研究

2011 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 21652022
• Research Institution: University of Miyazaki
• Principal Investigator: 山田 利博 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (40274766)
• Keywords: 神楽 / 宮崎 / データベース

Research Abstract

研究計画に則り、今年度はこれまで集めたデータの編集を中心に行った。しかし、若干の計画の遅れが生じたため、椎葉神楽の中の尾前神楽の撮影も並行して行った。これにより椎葉神楽は、もとから持っていた栂尾、昨年度撮影した向山日当と合わせて、3つのデータが揃ったことになる。椎葉神楽は、現在では不定期にしか行われず、データ採集は先ず不可能な地域を合わせて全部で26であるから、総数としてはまだまだ少ないけれども、代表的なものは網羅できたと言える。昨年度も述べたように、これまで研究データとして発表されたものは、椎葉の場合は栂尾神楽しかなく、しかもそれは現在絶版で手に入らないのであるから、これだけでも本研究の意義は十分にあると思う。
しかしながら、11でも述べるように、その成果を発表する準備が、残念ながら遅れていると言わざるを得ない。基礎となるデータの編集は、予算配分を当初の計画と組み替え、学生バイトを増やしたため、に何とか終了したが、それを提示するだけでは、専門家なら何とか理解できるが、広く一般の人がそれぞれの神楽の意味を読み取ることは不可能なものにしかなり得ない。それゆえ映像に解説文を載せることを当初から計画していたが、その部分が、主として研究者の多忙により、まだ完成していない。したがって今後の計画としては、その部分を一刻も早く完成したい。既にホームページ作成ソフトは購入済みであるので、来年度から予算がなくなっても、成果発表は十分に可能である。