2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21653019
|
Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
岡本 亮介 National Graduate Institute for Policy Studies, 政策研究科, 准教授 (60323945)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細江 宣裕 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (60313483)
高木 真吾 北海道大学, 経済学研究科, 准教授 (10326283)
|
Keywords | 電力自由化 / 入札データ / ミクロ統計分析 |
Research Abstract |
電力小売に関する官公庁の入札案件について基礎的な調査を行った。そこでは、おもに、2008-2009年度の入札案件について調査を行った。具体的には、契約電力料、予定使用量、落札価格、落札者等といった案件の詳細に関して、インターネット上で公開されている入札公告・落札公告をもとに、また、必要に応じて電話・FAX等による補足的な聞き取りをおこなって電力入札に関する情報を収集し、データ・ベースを構築した。さらに、この新しい年度のデータを、過去に蓄積してきた入札情報データ・ベースと連結して用いることができるように整理した。くわえて、来年度以降の入札公告等を調査し、来年度以降の新規案件の予備調査も行った。このような調査を通じて、公表されてはいるが十分に利用されていない入札データを直ちに利用できるように加工し、それを実際に用いて電力自由化の効果を分析できるようになる。同種のデータは、『電気新聞』誌によって「電力入札情報データ集」として毎年CD-ROMで刊行されている。しかしながら、そこでカバーされる範囲と比べて、ここでわれわれが行った調査対象の範囲は、入札案件数にして数百案件ほど多く、より広い範囲で信頼性の高い検討を行うことができるものと期待される。 一方、これまでに過年度分のデータ(2005年度に供給開始予定の入札案件)を用いた分析を行い、この結果を論文として『日本経済研究』において公表したが、ここで用いた入札データに関して付加的な情報を同誌において公表してそのデータの信頼性を確保するために、原稿を送付した。
|