2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21653092
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲垣 恭子 京都大学, 教育学研究科, 教授 (40159934)
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Keywords | 理想的女性像 / 教養 / 女子教育 |
Research Abstract |
最終年度である本年度においては、平成21年度、22年度における研究経過と知見を全体的な見地から検討・考察した。 (1)イギリス、フランス関連の分析・考察について:イギリスについては、The Lady誌を中心に女性雑誌における女性の教養文化についての知見をまとめた。フランスについては、女性の教養文化についての文献・資料の補足と分析を行なった。また、それに基づいて、イギリス、フランスの専門研究者と研究会をもち、ディスカッションを行なった。 (2)日本における教養女性の分析;考察について:日本における教養女性の類型として、4タイプを抽出し、それぞれについて考察を進めた。さらに、各タイプにおける典型的な人物を取り上げて、そのキャリアや社会的軌跡について分析・検討した。 (3)日本.イギリス・フランスの教養女性の特徴およびその変容についての比較社会史的研究を行なう上での理論的な視点として、Gas Wouters, Informalization : Manners and Emotions Since 1890, Sage 2007, Sex and Manners : Female emancipation in the West 1890-2000, 2006を検討した。 (4)これまでの知見を総合して、女性の教養文化について比較社会史的な見地から論文をまとめる予定である。
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