2009 Fiscal Year Annual Research Report
マルチスペクトルカメラを用いた海洋生物認識システムの構築
Project/Area Number |
21656227
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
三輪 哲也 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology, 海洋工学センター, グループリーダー (90272400)
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Keywords | マルチスペクトルカメラ / 差分画像 / 熱水環境調査 |
Research Abstract |
本研究は、海洋における生物サンプリングにおいて、生存捕獲を試み、新しいバイオリソースの提供を行うための、装置開発を実施した。ネットやROVなどの装置で取れる生物は、運動動作の遅い、比較的動かない生物のみが、選択的にとれる事実がある。深海調査においての生物多様性の情報は、調査研究のうち映像から証明されているが、サンプリングできている生物種との格差がみられてきている。すなわち映像に移った生物が必ずしも採取できている状況に無い。その矛盾を解決する方法として、センシングや視認性の向上を採取装置に付加することが必要と感じた。そこで近年市販されるようになってきた同軸タイプのカメラシステムで、それぞれ性質の異なるカメラの近紫外領域(可視光範囲)の画像と、近赤外(赤外)画像の差分を取り、認識の難しかった海底生物分布状況把握を的確にし、迅速に生物の位置を把握するシステムを構築することを目的とし、本研究課題によって基礎的検証をおこなった。 その為、同軸によるマルチカメラシステムと、イーサーケーブルによる画像伝搬システムの購入をおこない、差分画像を得るための画像処理システムとプログラム制作を実施した。その結果、2つのガメラ映像の差分観察画像を構築することが出来た。そこで、自然環境における生物ならびに環境映像を撮像し、その差分情報から得られる特徴の検出をおこなった。水中での差分映像では、実験プールでの撮影を実施した。水中撮影における条件の最適化は、漏水等の問題から進捗が遅れているが、今後も検討していく。
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