2009 Fiscal Year Annual Research Report
スティーブンス・ジョーンソン症候群モデルマウス創製の試み
Project/Area Number |
21659036
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
千葉 寛 Chiba University, 大学院・薬学研究院, 教授 (40159033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
降幡 知巳 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (80401008)
香月 康宏 鳥取大学, 医学研究科, 助教 (90403401)
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Keywords | 薬学 / 応用動物 |
Research Abstract |
HLA-B*1502にはexon2および3の領域の変異が知られているが、その遺伝子配列の変異は領域中の複数の位置に点在し、現存する方法では変異の導入は難しいと考えられた。そこで本研究室で保存していた白人検体、黒人検体、日本人検体各150検体のゲノムDNAのうち、HLA-B*1502またはそれに近い多型をもつゲノムDNAを探し、HLA-B*1502の遺伝子配列を作製することを試みた。またこれらの検体に加え、HLA-B*1502アレルの出現頻度が高いとされるタイ人の検体として、本研究室に所属していたタイ人学生の口腔粘膜から本人の承諾のもとゲノムを採取し、遺伝子型解析を行った。解析方法として、exon2および3に存在する変異配列を含む位置に設計したプライマーを4セットによりPCR反応を行い、全てのバンドが検出されたものをHLA-B*1502保有ゲノム候補とした。その結果、白人検体、黒人検体、日本人検体では、4セット全てにおいて検出されることはなく、タイ人検体でのみ全てのバンドが検出された。よってこのタイ人検体のゲノムをHLA-B*1502候補ゲノムとし、HACベクターに組み込む前の前段階として、発現ベクターであるpcDNA3.1(-)に全長を組み込んだ。また、4セットすべてのバンドが検出されなかった日本人検体をHLA-Bwtとし、同様にベクターに組み込んだ。現在、得られたクローンについてシークエンス解析により配列を確認している。
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