2010 Fiscal Year Annual Research Report
核移植によるノックアウトウサギ病態モデルの作製及び動脈硬化研究への応用
Project/Area Number |
21659078
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
範 江林 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (60272192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 智也 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (40432158)
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Keywords | クローン / CETP / 動脈硬化 / モデル動物 / 高脂血症 |
Research Abstract |
本年度では研究実施計画に沿ってCETP^<+/->ウサギ線維芽細胞株の作製とクローン技術の確立を行って以下の研究成果が得られた。 1.JWウサギ皮膚線維芽細胞の継代培養を行って、高密度リポ蛋白を制御する血漿蛋白質であるコレステロール転送蛋白(CETP)遺伝子をターゲティングベクターにより新たに640個G418抗生物質耐性細胞株が得られた。そのうちの一つはCETP遺伝子が欠損している(CETP^<+/->)ことがPCR法より確認された。このCETP^<+/->ウサギ線維芽細胞株を増やして、更にサザンブロットなどで解析し、ウサギへの導入を計画している。 2.すでにノックアウトラットに応用されている新しい技術としてZinc Finger Nuclease法を改良し、ノックアウトウサギの作製に応用できることを目指した。Zinc Finger Nuclease法によりウサギ線維芽細胞CETP遺伝子をターゲットするベクターの作製を行った結果、三つのウサギCETP遺伝子部位(エクソン3、エクソン8とエクソン2)を変異させるクローニングベクターが同定できた。この三つのコンストラクトを用いて、ウサギの受精卵へのマイクロインジェクションを行い、30羽の子ウサギを出産したが、PCRの測定によりポジが確認できなかった。現在、マイクロインジェクションを継続しながら、新しいターゲットベクターの作製を行っている。 3.クローンウサギ技術を実用化させるために、家族性高脂血症モデルウサギであるWHHLウサギの胎児から分離した皮膚線維芽細胞を用いて、核移植によるクローンウサギの作製を行った。5羽の仮親ウサギの妊娠が認められた。しかし、出産したのは1羽のみで、子ウサギはすぐ死亡した。現在、WHHLウサギのクローンを作製しながら、我々が作ったヒトアポ蛋白AII遺伝子導入ウサギの線維芽細胞を用いたクローンの作製を試みている。
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Research Products
(7 results)