2009 Fiscal Year Annual Research Report
移植細胞の体内動態追跡と生理機能計測とを可能とする分子イメージング技術の開発
Project/Area Number |
21659294
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
藤井 博匡 Sapporo Medical University, 医療人育成センター, 教授 (70209013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 耕一 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10235153)
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Keywords | EPR / MRI / 移植細胞 / 酸素 / 生理機能 |
Research Abstract |
本研究の目的は、実験小動物(マウスおよびラット)へ移植した細胞の体内動態や細胞の生理機能を無侵襲で視覚化する磁気共鳴分子イメージング手法を開発することである。本イメージング手法の研究では、移植細胞の位置情報だけではなく、体内で細胞がどのように生育しているのか、その指標となる"酸素呼吸情報"や"体内pH"に関する情報を視覚化する"生理機能分子イメージング技術の開発"に挑戦し、この手法を再生医療研究に寄与しうる手法として発展させようとするものである。本研究課題では、移植された細胞の体内分布を知ることが出来るだけではなく、移植細胞が生きているのかどうか、つまり、その細胞の健康状態を物理量として計測し、画像としてイメージング化することが可能である。本研究課題では2つのサブプロジェクトから構成されている。 サブプロジェクト1 :非鉄系金属での細胞の磁気標識化、体内動態解析について。細胞の磁気標識化と細胞の体内動態解析について計画する。) サブプロジェクト2 :生理機能リポータープローべでの細胞標識とイメージング。(細胞移植・動態解析と細胞の生理機能解析について計画する。) これらの内、平成21年度は、サブプロジェクト1について進めた。我々の研究室で既に稼働しているEPR・MRIシステムを利用して、磁気標識された細胞の体内動態解析を進めた。具体的には、肺ガンモデル動物(マウス)を用いて、移植細胞をガドリニウム造影剤を利用して追跡した。また、細胞をEPRで検出可能なプローべ(LiNc-BuOやpH-nitroxide)で標識し、動物体内での細胞の動態を解析した。今後は、MRI法により移植細胞の動態を視覚化を行う。
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