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2009 Fiscal Year Annual Research Report

糖鎖生物学的アプローチによる骨吸収制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 21659346
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

岩崎 倫政  Hokkaido University, 大学病院, 講師 (30322803)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安倍 雄一郎  北海道大学, 大学病院, 医員 (80547604)
Keywords糖鎖 / 骨代謝 / 破骨細胞 / 糖蛋白質
Research Abstract

破骨前駆細胞から前破骨細胞、成熟破骨細胞へ至る各分化段階の細胞におけるN結合型糖鎖を網羅的に解析した。破骨細胞前駆細胞として、マウス骨髄由来マクロファージおよびRAW264.7マウスマクロファージ細胞株を用いて、M-CSFおよびRANKL存在下で培養し、破骨細胞を分化誘導した。前駆細胞、前破骨細胞(細胞融合前)、成熟破骨細胞(細胞融合後)の3段階の細胞を採取し、サンプルを調整した。Glycoblotting法をもとにしたハイスループットグライコーム解析技術開発を用いて、上記細胞に含まれる糖鎖の網羅的解析を行い、各分化段階の細胞に含まれるN結合型糖鎖の種類およびその発現パターンを調査した。高マンノース型糖鎖と14種類のシアリル糖鎖の推定構造を決定した。同定された高マンノース型糖鎖は、破骨細胞分化に関与することがすでに報告されていること、これまでの研究においてシアリル糖鎖が破骨細胞分化において重要な役割を果たしていることが示唆されていることから、シアリル糖鎖についてさらに詳細な検討を行った。RANKL刺激により、シアリル糖鎖のうち6種類が増加、3種類が新たに発現、1種類が消失することがわかった。新たに出現したシアリル糖鎖については、今後、骨吸収マーカーとして利用できる可能性があると考えられた。つぎにシアリル糖鎖が付加するタンパクを明らかにするためにシアリル糖鎖認識タンパク(レクチン)を用いてシアリル糖鎖付加タンパクの同定を試みた。質量分析装置を用いて数種類のタンパクを同定したが、現在のところ、破骨細胞分化や機能に関連するものは同定されていない。現在、次のステップとして、破骨細胞分化活性化過程におけるこれらの糖鎖の生理的作用を明らかにするため、同定された糖鎖と相互作用をもつ内因性糖鎖認識タンパクの検索を開始している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 脂質ラフトを介した骨芽細胞増殖刺激調節機構の解明2009

    • Author(s)
      安倍雄一郎, 岩崎倫政, 他
    • Organizer
      第24回北海道日本整形外科学会基礎学術集会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      2009-11-05
  • [Presentation] 脂質ラフトを介した骨芽細胞増殖刺激調節機構の解明2009

    • Author(s)
      安倍雄一郎, 岩崎倫政, 他
    • Organizer
      第117回北海道整形災害外科学会
    • Place of Presentation
      小樽
    • Year and Date
      2009-06-27

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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