2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659380
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉川 裕之 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40158415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 平生 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30134597)
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Keywords | HPV / 子宮頸癌 / HLA / HPV抗体 / HPV変異体 |
Research Abstract |
子宮頸がんとそのコントロールで症例対照研究を行うことにより、宿主が感染を排除できず、宿主をがんに至らしめたHPV型・変異体とHLAクラスIおよびIIの関連について検討する。 症例対照研究(HLAアレル解析、HPV型同定、病理中央診断)について各施設倫理委員会承認を受け、登録も順調に進んでいる。現段階での成果は次のとおりである。 結果 1.症例登録施設9施設(筑波大および研究協力者施設;東北大、癌研、慶応大、千葉大、近畿大、佐賀大、琉球大、東大)において、子宮頸がん222名およびコントロール142名からのリンパ球のsamplingを行った。 2.子宮頸がんで130例とコントロール130例のHLAクラスIIのアレルを同定し、比較した。HLAはgenotypingでgroup-specific primersを用い、PCR産物をSSCPおよびRFLPで同定した。子宮頸癌患者に少ないとされるDR13は、子宮頸癌6.2%、コントロール10.0%で少ない傾向は確認できる可能性が高い。 3.子宮頸がん症例、コントロールにおいてもHPV型の同定を行っている。HPV型は、すべての子宮頸がん関連HPVを高感度で検出できるconsensus primer-mediated L1-PCRでのPCR-RFLP法を用いる。HPV検出、型同定は順調に進んでいる。 4.病理中央診断を癌検体において進めており、HPV18陽性癌については腺癌、腺扁平上皮癌が多いことを立証しつつある。 5.症例対照研究としての統計解析は、登録目標の300ペアが揃った段階で行う予定であるが、200ペアの段階でも中間解析する予定である。したがって、HLAクラスIIアレルの解析およびHPV型同定は検体の集積と並行して進めている。 考察 症例登録が順調に進み、平成22年度中には一定の成果が上げられる見通しが立った。
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Research Products
(47 results)