2009 Fiscal Year Annual Research Report
変異型副甲状腺ホルモン受容体の細胞内輸送と組織異常における新たな展開
Project/Area Number |
21659421
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
網塚 憲生 Hokkaido University, 大学院・歯学研究科, 教授 (30242431)
|
Keywords | 軟骨異形成症 / 骨 / PTH / PTHrP受容体 / 細胞・組織 / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
軟骨細胞においてFGFR3(fibroblast growth factor receptor III)によって、副甲状腺関連ペプチド(PTHrP)およびPTH/PTHrP受容体の発現が低下すること、また、その過程ではJAK/stat系を介することを明らかにした(Li, Amizuka et al., 2010 in press)。さらに、FGFR3はPTHrPおよびPTH/PTHrP受容体の発現低下を介して軟骨細胞にアポトーシスを誘導することも明かにし、平成22年度の計画一部を先取り的に施行している。また、本研究では、Blomstrand型軟骨異形成症を発症させるPTH/PTHrP受容体を作製するために、cDNAでのP132Lの変異(CCC→CTC)をsilent mutationでleucineをコードするCTAにすることで、Blomstrand型変異遺伝子(PTH/PTHrP受容体(P132L)を作製した。それを、type II collagen promoterを有するベクターに組み込み、変異型PTH/PTHrP受容体(P132L)を発現するトランスジェニックマウスの作製を行っている。現在までに、胎生18日齢トランスジェニックマウスを取得中であるが、その細胞組織異常を平成22年度に行う予定である。まだ、詳細な組織解析や異常な受容体蛋白の解析を行っていないが、トランスジェニックマウスは軟骨異形成に類似した異常を示しており、各種、組織化学(ALP, type II/type X collagen, CD31, osteocalcin, osteoopntinなど)を行う予定である。
|