2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659478
|
Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
小林 泰浩 Matsumoto Dental University, 大学院・歯学独立研究科, 准教授 (20264252)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中道 裕子 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 助教 (20350829)
|
Keywords | Wnt / アルカリホスファターゼ / 骨芽細胞 / 破骨細胞 |
Research Abstract |
1.前骨芽細胞(ST2細胞)の骨芽細胞分化に対する破骨細胞共存培養の効果 Wnt古典経路を活性化するWnt3aは、株化細胞であるST2細胞のアルカリホスファターゼ(ALP)活性を発現誘導した。そこで、純化破骨細胞とST2細胞を共存培養し、ST2細胞にALPが誘導されるか検討した。その結果、破骨細胞の寿命(2日)とST2細胞がALPを発現する時間(6日)の差が大きいため、培養系でST2細胞のALP活性を誘導する方法は困難であることが明らかになった。破骨細胞の細胞抽出液をST2細胞の培養に添加する実験を行う。もしくは、古典経路活性化の指標としてTCFレポーターDNAを発現させたST2細胞と破骨細胞を共存培養後、ルシフェラーゼアッセイを行う必要がある。 2.骨芽細胞分化に対するWnt強制発現の効果 レトロウィルスを用いて、破骨細胞が発現するWnt2、Wnt5a,Wnt10a,Wnt11をST2に強制発現した。Wnt2aおよびWnt10aの強制発現は、ST2細胞において、強いALP活性を発現誘導した。 3.大理石骨病マウスの骨形成の解析 c-Src遺伝子欠損マウスおよび破骨細胞が存在しないc-fos遺伝子欠損マウスおよびRANKL遺伝子欠損マウスの骨形成の解析を行う。c-Src遺伝子欠損マウスは、系統維持されておらず、凍結受精卵から生育させた。8週齢マウスの大腿骨ならびに血清を採取した。現在、骨形成の解析を行っている。
|