2009 Fiscal Year Annual Research Report
看護専門外来システムの構築と総合的アウトカム評価に関する研究
Project/Area Number |
21659492
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
岩永 喜久子 Gunma University, 医学部, 教授 (40346937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小板橋 喜久代 群馬大学, 医学部, 教授 (80100600)
神田 清子 群馬大学, 医学部, 教授 (40134291)
二渡 玉江 群馬大学, 医学部, 教授 (00143206)
常盤 洋子 群馬大学, 医学部, 教授 (10269334)
岡 美智代 群馬大学, 医学部, 教授 (10312729)
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Keywords | 看護専門外来 / がん看護相談 / 乳腺外来 / 母性看護外来 / 糖尿病療養相談 / リラクセーション外来 / リンパ浮腫外来 / 母乳外来 |
Research Abstract |
本研究の特色は、臨床-教育連携による看護の役割拡大としての新たな看護職による事業であり、初年度の目的はモデルとした看護専門外来のシステム確立である。 1.看護専門外来のサービス内容の洗い出し 主な実施内容は外来・入院患者のみならず家族も対象としての相談、施術(リラクセーション技法、マッサージ、リンパ浮腫への予防・対応、フットケア)などである。複維な相談内容に伴う面接は複数回1~2時間を要して行われ、中でも母性看護相談は核家族で妻を支える夫も含めて対応するケースが多かった。患者・家族からのニーズも高く開設曜日や人材を増やして欲しいとする要望が多く、人材確保の課題が大きく残されている。 2.看護専門外来の実践例を増やす 特に、開設2年目となる糖尿病療養相談の年間実績は、開設3ヶ月の初年度18名から相談50名、フットケア125名など総数212名と増加し診療報酬は253300円であった。がん看護相談件数は半期で前年度の約2倍の380件となり、他分野もおおむね前年度より増加した。 3.システム化と外来体制の基盤強化 施設側と交渉し拠点となる部屋や物品類を確保し実施環境を整備するとともに、新たに母乳外来体制を確立させた。さらに、職員への周知目的で施設長はじめ他職種も参加した活動報告会を開催し評価を行っている。 4.システムの運営と評価のための連携会議の設置 看護部責任者および看護管理学専攻の研究代表者が統括して定期的な連携会議を設置・運営し、成果や課題と評価などを検討している。成果はThe 1st International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science, Kobe, Japanで発表した。 専門性と高度な実践力で行う看護専門外来の貢献できる範囲はさらに発展・拡大できる可能性がある。
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Research Products
(1 results)