2009 Fiscal Year Annual Research Report
産褥早期における乳房硬結発生への超音波診断の有用性
Project/Area Number |
21659519
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中尾 優子 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40325725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 和代 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00194069)
宮原 春美 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00209933)
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Keywords | 乳房硬結 / 超音波診断 / 産褥 / 母乳 / 乳房トラブル |
Research Abstract |
本研究の目的は、乳房内画像により乳房硬結(うつ積・うつ滞)の発生を明らかにし、超音波が産褥早期(出産後5日間)の乳房診断に有用であるかを検討することである。 今年度の目標は、(1)母乳外来撮影時の乳房画像の検討と乳房内画像評価の作成、(2)乳房状態の外測評価表の作成であり、倫理審査会承認後、病棟スタッフとともに研究を開始した(研究者3名以外に、病棟スタッフ協力者6名で実施)。産科病棟および母乳外来において、妊婦・褥婦の超音波診断装置(TAITAN)を用い、画像の撮影を18件実施した(ドップラーモードでの検査を含む)。乳腺の深さ、拡張乳管の存在の有無・大きさ、乳腺画像の濃淡の撮影を行ない、過去の母乳外来撮影画像も含め、乳房内画像評価表案および外側評価表案の作成を行ったが、画像撮影技術の未熟さおよび診断についての不適格な部分も多く、専門家からの意見を得、評価表を精製していく必要がある。乳房の硬結については画像の濃淡により、診断が可能となることが明らかとなった。拡張乳管の存在も明らかとなった。乳腺画像の参考資料は少なく、現在撮影の画像は、貴重な資料となる。 平成22年度以降は、研究者および協力者の画像撮影のスキルアップも兼ね、撮影方法・画像診断の勉強会を企画し、専門家からの情報を得る。妊娠末期から産褥早期までの縦断的な調査を開始し、硬結発生の順序性を明らかにしていくことを目標とする。特徴的な例(真性陥没)においては、専門誌での公表も視野に入れ調査することとする。
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Research Products
(1 results)