2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700007
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
但馬 康宏 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (00334467)
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Keywords | 教示可能性 / 質問による学習 / テキストセグメンテーション / 文脈自由言語 / 単純決定性言語 |
Research Abstract |
文脈自由言語の部分言語族のひとつである単純決定性言語について,そのある部分言語族は多項式教示可能であることを示した。この部分言語族は,所属性質問と等価性質問を用いて,アルファベットの要素数を定数とみなせば多項式時間で学習可能であるが,これを変数とみなす場合は超多項式下界であると見込まれる.すなわち,本研究により示した結果は,多項式時間での教示可能性と多項式時間での質問による学習可能性の本質的な違いの一例となっている.本研究内容は電子情報通信学会論文誌に投稿中である. さらに,本研究により得られたアルゴリズムを文書の段落分割アルゴリズムに応用し,テキストデータを話題に応じた段落に分割する手法を開発した.本手法は,以前に我々が提案した対話文の文書を話されている話題の切れ目を見つけ出す手法に,本研究による成果を統合したものであり,分割精度において従前の良く知られた手法よりも高性能であることを実験的に示した. さらにこれらを思考ゲームの着手決定アルゴリズムに応用し得ることを示し,実験的にその有効性を示した.
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Research Products
(4 results)