2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700028
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
津邑 公暁 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 准教授 (00335233)
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Keywords | 計算機システム / 動画像処理 / プログラミング / ライブラリ / 並列処理 / CUDA |
Research Abstract |
本研究は,多様化するプラットフォームで高い性能と記述性を案現する動画像処理アプリケーションの開発環境および実行環境を提供することを目的とする。提案する動画像処理環境は,具体的には以下のような機能を有する。 ・ 疑似リアルタイム処理および省電力のための自動的な処理解像度変動 ・ プログラマから解像度を隠蔽することによる,より直感的なプログラミングへのパラダイム転換 ・ クラスタ,マルチスレッド,SIMD等さまざまな粒度に,さらには,汎用プロセッサ,GPU混載,へテロマルチ(Cell/B.E. etc.)等さまざまな環境に対応する適切な自動並列化 本年度においては,自動的に解像度を変動させることができる動画像処理ライブラリ,および解像度情報をプログラマから隠蔽する動画像処理記述言語の仕様を決定し,トランスレータおよびライブラリの実装を行った。 ライブラリには,まず負荷状況に応じて解像度を変動させる機能を実装した。具体的には,入力動画像ストリームに対して出力フレームレートが低下してしまう場合を検出し,解像度(処理画素数または処理フレーム数)を低減させる。また,自動省電力化機能も実装した。動物体が現れない場合は自動的に解像度を低減させることで処理量を削減する機能を実現した。また次年度以降に備え,代表的な動画像処理アプリケーションをパイプライン処理で実際に動作させ,汎用的で適切なパイプライン化の枠組みを模索した。 一方で,解像度非依存型動画像処理記述言語の仕様を決定した。トランスレートの際にデータ並列性や他の並列性を抽出し易くなるよう言語仕様を決定した。特に解像度を隠蔽することにより画素単位やフレーム単位の繰り返し処理をループを使用せずに記述する枠組みを考案した。
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Research Products
(4 results)