2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700075
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
谷口 義明 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助教 (50532579)
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Keywords | センサネットワーク / センサ端末配置 / 空中散布 / カバレッジ / 落下挙動 / 一様分布 |
Research Abstract |
センサネットワークにおけるカバレッジ、コネクティビティ、寿命、ロバスト性などの性能はセンサ端末の物理的配置に大きく依存する。本研究では、森林、氷河などの広域環境をモニタリングするために、飛行機やヘリコプターから大量のセンサ端末を散布する広域センサネットワークを対象に、意図的な分布でセンサ端末を配置するためのセンサ端末の落下制御手法を提案した。提案手法では、センサ端末は落下方向を制御可能な機構を持ち、滞空中に周囲のセンサ端末と通信を行うことで自身の落下方向を適切に制御する。その結果、適切な分布のセンサ端末分布配置が実現される。本年度は、昨年度までの基礎検討を元に、様々なパラメータ設定や外乱の変動に対する提案手法の挙動を観察し、よりロバストな提案手法の有効性の評価を行った。また、昨年度までに得られた成果と今年度に得られた成果を、センサネットワークを専門に扱った査読付国際論文誌に投稿し、採録との判定を受けた。さらに、風の影響が無視できない環境での提案手法の拡張に関する基礎検討を行った。加えて、提案手法により一様分布状の端末配置を実現したネットワークを対象として、さらにネットワーク性能を高めるための検討、評価も行った。具体的には、カバレッジや電波使用効率などのネットワーク性能を向上させるための検討、評価を行った。これらの研究成果は査読付国際会議において発表した。また、さらに内容を発展させたものを査読付国際論文誌に投稿中である。
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Research Products
(3 results)