Research Abstract |
平成21年度は,近畿大学工学部情報システム工学科徐丙鉄准教授と,そのゼミ生の協力を得て,新しい配信システムの開発と,具体的なコンテンツの作成を行なった。サイトではスタッフ専用のページと,個人用のページを設け,スタッフ専用ページでは,自分が担当する者の課題実施状況や成績等を一覧し,管理できるようにし,個人用ページは自分のこれまでの課題に実施履歴や,課題に関する相談,あるいはスケジュール管理ができるように環境を整えた。また,課題のみならず,きき手テスト,ギャンブリング課題や視野測定課題など,臨床現場で有効と考えられるツールも搭載した。ページアドレスは下記の通りであるhttp://reha.heteml.jp/html/top.html。リハビリテーション課題は,注意障害の改善を目指した「パネル消し」,記憶障害の代償を目指した「パネル記憶」,遂行機能障害の改善を目指した「お買い物ゲーム」等のほか,コンピュータの特性を生かした運動を用いた課題「ストップピクチャー」を搭載した。現在,公開に向けてサイト内の調整を行なっているところであり,平成22年度は課題の効果測定や,ユーザビリティの評価が中心となる予定である。 また,今年度は携帯型端末での配信可能性や利用可能性を検討するため,iphoneを購入し,その操作環境やコンテンツを検討した。今後は,現在開発されているフリーのソフトをリハビリテーション用のソフトとしてわかりやすく紹介することを考えている。さらに,平成22年度はandroid携帯端末におけるソフトの検討や開発も視野に入れることを目標としている。 また,平成21年度の実施計画にはcomputer-Assisted Counselingシステムを利用した認知行動療法プログラムの開発に関する検討も含まれていたが,これについては22年度の課題とする。
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