2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700684
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Research Institution | Physical Fitness Research Institute |
Principal Investigator |
泉水 宏臣 Physical Fitness Research Institute, 研究員 (30450753)
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Keywords | 運動療法 / 精神疾患 / 統合失調症 / うつ病 / メンタルヘルス / 精神的健康 |
Research Abstract |
運動がメンタルヘルスを改善することは知られてきたが、精神疾患の治療においては、薬物療法ほどの重要性は認識されていない。近年、うつ病の治療に運動が効果的であることが明らかにされつつあるものの、統合失調症や双極性障害においては、エビデンスが不十分であることが指摘されている。そこで本研究では、精神科の治療における運動療法の有効性を明らかにするため、様々な精神疾患患者において、運動実施が精神科症状に及ぼす影響を検討した。 21年度は、精神疾患患者の通うデイケア2施設、社会福祉法人1施設において運動の効果を検討した。まず、どのような運動が気分改善に効果的であるのか検討した。運動はダンス、ピラティス、フットサルを実施し、運動前後の気分を「運動中の気分測定尺度」(MCL-S.2)を用いて測定した。また、比較として心理教育の前後にも気分を測定した。その結果、ダンス、ピラティス、フットサルのいずれもが心理教育と比較して精神疾患患者の気分改善に有効であることが明らかとされた。次に、運動の長期的な効果について検討を行った。3ヶ月間の介入期間前後で、運動プログラム参加者(9名)と非参加者(5名)の精神的健康度を測定した。測定項目は、抑うつ(SDS)、アイデンティティーの確立(アイデンティティー尺度)、自己受容度(自己受容測定尺度)、自己効力感(特性的自己効力感測定尺度)であった。その結果、運動プログラム参加者において、自己受容度の下位項目の一つである精神的自己の受容度が、非参加者と比較して有意に改善した。しかしながら、被験者の人数が少ないため、さらにデータ収集を行っている最中である。
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Research Products
(3 results)