2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700696
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
森島 真幸 Oita University, 大分大学医学部, 助教 (40437934)
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Keywords | 自発運動 / モノアミン / 心臓自律神経活動 / 心拍変動 |
Research Abstract |
本研究は、生まれつき自発運動への欲求が正常Wistarラットよりも強い自然発症の高運動性モデルラットSPORTSを実験のツールとして用いて、運動意欲の制御に関わる脳内分子基盤の解明を目指すと同時に、心臓自律神経活動への影響を解析することにより、神経性因子を介した自発運動の制御と心機能の連関作用を生理学的に実証することを目的とした。テレメトリ埋め込み法による心電図記録の結果、非運動状態(安静時)におけるSPORTSラットの心拍数は有意に高値を示し、心肥大、血中エピネフリン濃度の上昇が観察された。特に、ラットの活動期である夜間時間帯でSPORTSラットの心拍数の増加が有意に認められ心拍数の日内変動も顕著であった。また、得られた心電図波形から心拍変動スペクトル解析を行い心臓自律神経活動の評価をしたところ、SPORTSラットでは心拍数の増加が認められた夜間時間帯で交感神経活動指標であるL/H比 (Low frequency領域/High frequency領域比)が有意に上昇していることが判明した。一方、自発運動環境下ではSPORTSラットの心拍数は安静時に比べ有意に抑制され、同時にL/H比の低下が観察されたが、対照ラットでは自発運動により心拍数、L/H比が共に上昇していた。現在は、交感神経遮断薬をSPORTSラットに投与して中枢、及び末梢におけるモノアミン構成を変化させた際の心拍数と脳内モノアミン量を縦列して測定するために機械のセットアップを行っている。現時点では薬剤投与の予備実験から、カルシウムイオンチャネルのプロッカーによりSPORTSラットの運動性と心拍数は制御を受けるという結果を得ている。今後さらに、心機能と運動性を制御する責任因子を探索するために、脳灌流による脳内モノアミン、及びその代謝物の測定を行うための準備を行っている。
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Research Products
(3 results)