2010 Fiscal Year Annual Research Report
COX-2およびPPARを指標としたハーブの機能性評価
Project/Area Number |
21700753
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
勝川 路子 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教 (20508519)
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Keywords | COX-2 / PPAR / ハーブ / 機能性評価 |
Research Abstract |
近年、糖尿病、高血圧症、脂質異常症といった生活習慣病の患者および予備軍の人口が急激に増加している。我々の研究室では、誘導型シクロオキシゲナーゼ(COX-2)発現抑制およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)活性化を指標にして、生活習慣病予防を目指した食品機能性成分の評価を行っている。COX-2はプロスタグランジン(PG)産生の律速酵素であり、非ステロイド性抗炎症薬の標的として知られているが、発癌や生活習慣病に関与していることが明らかになってきた。一方、PPARは3種類のサブタイプα、β/δ、γを持つ核内受容体で、生活習慣病予防の標的として注目されている。PPARγがCOX-2の細胞特異的発現調節に関与すること、赤ワインに含まれるポリフェノール・レスベラトロールがCOX-2発現を細胞選択的に抑制し、PPARαの活性化を介して脳保護効果をもつことを既に報告している。本年度は、機能性の評価が定まっていない成分が多く残っているハーブに着目し、機能性評価を行った。その結果、レモングラス油がCOX-2プロモーター活性抑制効果をもつとともにPPARα、γを活性化すること、レモングラス油の効果成分は主成分のシトラールであることを明らかにした。また、シトラールはmRNAレベルおよびタンパク質レベルでもCOX-2発現を抑制することが明を明らかにし、これらの結果をBiochim. Biophys. Actaおよび複数の学会で報告した。
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Research Products
(7 results)