2010 Fiscal Year Annual Research Report
マルチスポット表面放射集積半導体レーザを用いた2波長励起蛍光免疫センサの研究
Project/Area Number |
21710125
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
上向井 正裕 大阪大学, 工学研究科, 助教 (80362672)
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Keywords | 半導体レーザ / 光集積デバイス / 微小流路 / 蛍光検出 / 免疫センサ |
Research Abstract |
本年度は多項目一括検査可能な表面放射赤外半導体レーザの実現に向け多数のマルチスポット形成グレーティング出力結合器の設計・作製を行うとともに、半導体レーザによる2波長励起蛍光検出の予備実験を行った。 1.780nm帯赤外半導体レーザ用の単焦点出力結合器のグレーティングラインに、周期的な連続位相変調を与えることで任意のスポット数のマルチスポットアレイを形成するグレーティング出力結合器を実現する。例として5×5および7×7のスポットを等強度に出射する出力結合器を設計し、赤外半導体レーザ用AlGaAs量子井戸導波路上に作製した。同じ導波路を用いて作製した半導体レーザからのレーザ光を導波路内に端面結合することで、作製した出力結合器からマルチスポット表面放射光を得ることに成功した。 2.吸収ピーク波長が作製した赤色半導体レーザ(発振波長655nm)と赤外半導体レーザ(同780nm)に近い蛍光色素Alexa Fluor 647および同790を用意し、これらを別々のマイクロビーズに付着させカバーガラス上に配列した。赤色レーザ光をカットするロングパスフィルタと赤外レーザ光をカットするノッチフィルタを組み合わせて励起光カットフィルタとし、これを通してCCDカメラで蛍光観察を試みた。赤色半導体レーザでマイクロビーズアレイを照射したところAlexa Fluor 647の付着したビーズのみが、赤外半導体レーザで同じビーズアレイを照射したところAlexa Fluor 790の付着したビーズのみが観察され、半導体レーザによる2波長励起蛍光検出の予備実験に成功した。
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Research Products
(1 results)