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2010 Fiscal Year Annual Research Report

西洋音楽受容研究―アドルフォ・サルコリにみる「官」と「民」―

Research Project

Project/Area Number 21720059
Research InstitutionKanazawa Seiryo University

Principal Investigator

直江 学美  金沢星稜大学, 人間科学部, 講師 (90468976)

Keywordsベル・カント / 西洋音楽受容史 / イタリアオペラ
Research Abstract

2010年度は、これまでの研究をさらに進め、丸山徳子さんの協力を得て、より時間をかけた丸山さんの聞き取り調査、サルコリから引き継いだ、丸山家に残っている未整理状態の資料整理を本格的におこなった。その結果、サルコリがイタリアから日本に持ち込んだとされるイタリア歌曲の数々、また、弟子たちが当時行った演奏会のプログラム等も新たに見つけることができた。これらの情報を元に、「官」である東京音楽学校で行われていた演奏会との比較を行った。その結果、東京音楽学校でのドイツ歌曲中心のプログラムと、サルコリ、もしくは弟子たちが演奏会で演奏したイタリアのものが中心んのプログラムとの差を明らかにした。その結果を、金沢星稜大学人間科学研究第4巻1号に発表した。また、現段階で整理中ではあるが、サルコリの直筆の書簡も新しく見つけることができた。これらの検証、データベース化を今後行いたい。
また、2010年夏に終わりからイタリアでの現地調査を行った。調査により、出生証明書、イタリアでのサルコリの記事等を発見することができた。それらの発見により、これまで、ほぼ不明であったサルコリが日本に来るまでの一端、特にイタリアでの記録が明らかとなった。まずは、サルコリの名前が、アドルフォではなくアストロフォであったこと、これまではっきりしなかった生年月日が明かになったことはこの先の研究に役立てられる結果と期待している。これらを金沢星稜大学人間科学研究第4巻2号にまとめた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 日本におけるベル・カントの父、アドルフォ・サルコリの生涯2011

    • Author(s)
      直江学美
    • Journal Title

      金沢星稜大学人間科学研究

      Volume: 4巻2号 Pages: 41-44

  • [Journal Article] 日本の演奏会プログラムより見た西洋声楽受容の一考察2010

    • Author(s)
      直江学美
    • Journal Title

      金沢星稜大学人間科学研究

      Volume: 第4巻第1号 Pages: 11-27

URL: 

Published: 2012-07-19  

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