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2011 Fiscal Year Annual Research Report

西洋音楽受容研究―アドルフォ・サルコリにみる「官」と「民」―

Research Project

Project/Area Number 21720059
Research InstitutionKanazawa Seiryo University

Principal Investigator

直江 学美  金沢星稜大学, 人間科学部, 准教授 (90468976)

Keywordsベル・カント / 西洋音楽受容史 / イタリアオペラ / 声楽 / アドルフォ・サルコリ
Research Abstract

3年目にあたるこの年度、前年度中心として収集したサルコリの一次資料の整理、そして日本の西洋音楽受容史の中でのサルコリの存在を検証することを中心に研究の実施を計画していた。しかし、これまでに思いのほか一次資料が多く見つかり、その翻訳、資料整理が必要となった。また、その結果、さらに、再度のイタリアでの資料調査の必要性が出たため研究予定の変更を行った。イタリアでの資料調査では、これまで見つけることのできなかった、サルコリのイタリアでの活躍を記述した新聞を発見、それらによって、これまであまりはっきりとしていなかった、来日以前のサルコリの様子の一部が明らかになった。また、イタリア以外で演奏を行ったことを示すまとまった情報を得ることができた。これらの資料、情報は、サルコリの日本での活動を考察するうえで、大変重要な資料となりうるであろう。本年は、それらを発表する機会はなかったが、サルコリに関するデータベースも順調に作成できており、今後の研究に活用できる資料であると考える。その他、イタリアでの調査では、サルコリの家族に関する、公の書類を手に入れることができた。「私には妻も子もいない」と常々語っていたサルコリであるが、1906年にミラノで結婚、一子を設けていることが明らかとなった。ミラノを中心に、サルコリの足跡をたどったが、その後、サルコリの子孫にはまだ到達できていない。しかしながら、ミラノの当時の音楽事情を、ミラノ音楽院の音楽学担当教授、図書館司書より得ることができた。これらも最終年度に生かすことができるものと考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

23年度は、資料が多く出てきたことにより、翻訳やデータベース化などの必要が出たが、それでも重要な資料が発見できたためおおむね順調であるといえる。

Strategy for Future Research Activity

今後ついては、1~2年目のサルコリに関する資料の状況、3年目の調査をもとに研究を行いたい。その結果を、発表し、またシンポジウムにより、専門家だけではなく、一般にも発表したい。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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