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2010 Fiscal Year Annual Research Report

官僚制の効率性と民主性を問い直す:行政学と選挙研究の融合を通じて

Research Project

Project/Area Number 21730116
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

曽我 謙悟  神戸大学, 法学研究科, 教授 (60261947)

KeywordsTSCSデータ / 政官関係 / 官僚制の專門性
Research Abstract

「官僚制の効率性と民主性」といった古典的テーマに対し,(1)分析手法として,ゲーム理論と計量分析を導入しつつ,(2)分析視角として,選挙・投票行動研究との融合を図ることにより,経験的なデータに基づきながら両者の関係を解明し新たな知見を得ることが,この研究の目的である.第二年度に当たる平成22年度には,関連する研究についての整理を進めつつ,理論モデルの構築,計量分析のデータセットの整備を行うことを目標とした.
今年度の成果としては,官僚制の効率性の源泉となる官僚制の専門性について,各国比較を行っている種々のデータセットを収集し,整備した.これにより,民主制の程度を示す指標との関連を探る用意ができた.分析結果の公表には至っていないが,予備的分析を終え,23年度の日本比較政治学会にエントリーしており,そこで結果報告をすべく,執筆を進めている.非選出機関である官僚制は,それ故に直ちに非民主制をもたらすものではなく,政党制の特徴など政治家の側の組織化のありようなどと相互作用を生じた結果として,政治体制の民主化の程度に影響することがそこでは示されている.これまで計量データを用いた検討が進んでいない問題に対して,分析を進めていく一定の手がかりを得ることができたといえる.
こうした進捗状況であるため,今年度中に雑誌論文として公表できることができたものは,計量分析の方法論的な検討を行ったものと,それを用いた国際比較の計量分析(ただしテーマは本研究から外れる),さらに本研究課題に関係の深い書籍について検討を加えたものが中心となっている.

  • Research Products

    (4 results)

All 2011 2010

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 政治学における時系列・横断面(TSCS)データ分析2011

    • Author(s)
      曽我謙悟
    • Journal Title

      オペレーションズ・リサーチ(日本オペレーションズ・リサーチ学会編)

      Volume: 56巻4号(印刷中.頁未定)

  • [Journal Article] 書評 真渕勝『官僚』2011

    • Author(s)
      曽我謙悟
    • Journal Title

      季刊行政管理研究

      Volume: 133号 Pages: 60-64

  • [Journal Article] 都市化と一極集中の政治学:一極集中は地方分権により緩和されるのか2010

    • Author(s)
      曽我謙悟
    • Journal Title

      日本比較政治学会年報 都市と政治的イノベーション(日本比較政治学会編)

      Volume: 12号 Pages: 89-110

  • [Journal Article] 書評 平田彩子『行政法の実施過程:環境規制の動態と理論』2010

    • Author(s)
      曽我謙悟
    • Journal Title

      法社会学(日本法社会学会編)

      Volume: 73号 Pages: 262-267

URL: 

Published: 2012-07-19  

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