2010 Fiscal Year Annual Research Report
中小同族企業における後継経営者のリーダーとしての自己成長に関する研究
Project/Area Number |
21730303
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
八木 陽一郎 香川大学, 地域マネジメント研究科, 准教授 (90452680)
|
Keywords | リーダーシップ / 内省経験 / ファミリービジネス / 後継経営者 / 中小企業 / 同族企業 / 変革型リーダーシップ / 修羅場 |
Research Abstract |
本研究全体の目的は、中小同族企業の後継経営者に焦点をあて、先代経営者から事業承継を受けた後にどのような要因とプロセスによって後継経営者が優れたリーダーへと成長するのか、あるいは成長が妨げられるのかについて明らかにすることである. より具体的な目的は次の3点である。(1)中小同族企業という環境要因が後継経営者に及ぼす特有の影響の解明。(2)そうした影響下にある後継経営者をリーダーへと成長させる、あるいはリーダーとなることを妨げる要因とそれらの要因の持つ影響力の解明。(3)リーダーへの自己成長に影響する内省経験を概念的な鍵とした後継経営者のリーダーシップ発揮に至るプロセスモデルを明らかにする。 こうした目的に従って、平成22年度は、仮説実証型の研究をするために質問紙調査を実施した。質問紙調査は予備調査とメインとなる調査に分けて行った。 予備調査としては、4月から12月の間に香川県内の企業を主な対象として10名の後継経営者に対するインタビュー調査を実施した。こうした調査を通じて、フェイスシートの項目、質問紙の項目、記入に要する時間などに関して調査対象者にとって不都合な点がないか、質問項目に無駄がないかを確認した。今回、内省経験と内面的な成長の関係、内省経験とストレスに対するレジリエンスの関係について新たな仮説を立て、調査を設計した。 12月から質問紙調査を作成し、1月に発送し、2月に回収を行った。調査対象者を5,000人で郵送によって配布回収を行った。回収は20%以上であった。解析は平成23年度に行う予定である。 また、平成21年度までのデータを用いて論文の執筆2本、学会発表2回を行った。
|
Research Products
(4 results)