2010 Fiscal Year Annual Research Report
デジタルコンテンツ・プラットフォームの成立に関する研究
Project/Area Number |
21730315
|
Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
生稲 史彦 文京学院大学, 経営学部, 准教授 (10377046)
|
Keywords | 経営学 / 技術経営 / コンテンツ / ソフトウェア開発 / 国際比較 / プラットフォーム |
Research Abstract |
今年度の研究では、企業の実証研究、文献及び資料、データの収集と整理、研究会の開催などを行った。当初は、ゲームソフト企業を対象とした大規模なアンケート調査を実施する予定であったため、質問票の作成、一次データの収集と整理を行った。一次データとしては、ゲームソフトの売上本数や、ゲームソフト企業の詳細(企業名、発売タイトル数、所在地など)をデータベースして整備した。しかしながら、一次データのデータベース整備の過程で、ゲームソフト産業における状況の変化、特にオンライン配信の普及を組み入れる必要性が浮かび上がり、一次データを再整備し、アンケート調査を再設計する必要に迫られた。そのため、今年度中のアンケート調査の実施を延期し、再度、企業に対するヒアリング調査などを実施した。あわせて、ゲームソフトやアニメーションを対象とした研究を進めている他の研究者との研究会を毎月実施し、デジタルコンテンツのマネジメントに関する研究成果を交換した。さらに、実務家や研究者を招聘しての研究会もほぼ毎月実施し、ゲームソフトやアニメーション以外のデジタルコンテンツ(音楽産業、映画産業、Webサービスなど)の現状把握に努めた。くわえて、2011年3月に九州(福岡)に実地調査を行った。福岡では、3社の優れたゲームソフト企業を中心に、産官学でゲームソフト産業の振興を図っており、本研究が目指す、デジタルコンテンツ・プラットフォームに近い事象が観察されると考えたからである。 研究期間の最終年度にあたる本年度は、暫定的ながらも、これらの研究成果を取りまとめ、論文2文、書籍掲載論文2本を発表することがでた。今後、さらに研究を進め、来年度(平成23年度)以降の研究成果として発表していく予定である。また、今年度に見送りをしたアンケート調査についても、データベースの更新などを含めて準備を継続し、来年度の実施を目指している。
|