2009 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ・中国・韓国・台湾の消費者行動に及ぼす「反日感情」の影響と課題
Project/Area Number |
21730345
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
朴 正洙 Waseda University, 商学学術院, 助手 (60507870)
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Keywords | 敵対心(ANIMOSITY) / 反日感情 / エスノセントリズム / カントリー・オブ・オリジン / 中国消費者 / アメリカ消費者 / 韓国消費者 / 台湾消費者 |
Research Abstract |
本研究課題の初年度の研究活動は、以下のようであり当初の予定通り遂行された。 マーケティング及び消費者行動研究において、消費者が抱く「反日感情」に関する研究は、「敵対心(Anlmosity)」というテーマでCOO(Country Of Origin)研究の観点からアプローチされてきたので、COO関連先行研究を網羅的に調べることと同時に、グループ・インタビュー、アンケート調査、ネット調査などを積極的に実施した。 〈調査の実施〉 研究計画と初年度の先行研究成果に基づいた調査(グループ・インタビュー、現地質問紙調査、ネット調査)を展開した(平成21年12月、平成22年3月)。 初年度の研究目的は、これまでの研究の中で浮上したいくつかの課題を明らかにするための調査を行うことにした。具体的には、「反日感精」における「エスノセントリズム」と「敵対心」の関係性が明確にされていないことと、韓国と中国の消費者だけを調査対象にしては「反日感情」の構造を一般化するのに限界があったことから、調査内容と調査対象国を決めて調査を実施した。 調査内容からみると、中国消費者を対象にしたインタビュー(上海)調査で、中国消費者の反日意識が把握できた。この調査結果と先行研究成果を踏まえて、質問項目を精査した。それから、アメリカ、中国、台湾、韓国消費者調査を同時に進行するために、各国語に翻訳し、中国大学生を対象とした質問紙調査(平成22年3月)とアメリカ、中国、台湾、韓国消費者を対象にしたネット調査(平成22年3月)を同時に行った。 ネット調査の信頼性検証とグループ・インタビューのために、平成22年3月に、中国北京と天津地域の大学での現地調査(グループ・インタビュー、質問紙調査、聞き取り調査)に進んだ。 以上の初年度一次調査をもとに、調査結果を様々な側面から統計的に分析するなど引き続き研究し続ける。
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