2012 Fiscal Year Annual Research Report
特別養護老人ホームにおけるユニットケアの職員配置に関する社会学的研究
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21730458
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
菅原 真枝 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (50359501)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 特別養護老人ホーム / ユニットケア / 職員配置 |
Research Abstract |
本研究の目的は、わが国の特別養護老人ホームにおいてスタンダードになりつつあるユニットケアを、それを規定する諸要因に注目しながら社会学的に分析することである。第一に、前年度に引き続き、宮城県内の養護老人ホームAおよび特別養護老人ホームB(多床室・従来型)において介護職員及び入居者を対象におこなったタイムスタディおよび聴き取り調査のデータを整理し分析した。さらに、上記老人ホームにおいて新規に受け入れたインドネシア人介護福祉士候補生に関する予備的調査を実施した。加えて、我が国の外国人介護士受け入れ問題に関する研究や文献を収集し整理した。ユニットケア・個別ケアの全国的な実施状況や介護労働の実態にかかわる基礎資料ついても、継続的に収集をおこなった。第二に、宮城県内の特別養護老人ホームC(全室個室・ユニット型)において、ユニットケアと地域社会との関係性に焦点をあてた聞き取り調査を実施した。管理者、介護職員、入居者、特養Cが加入する町内会、特養Cが所在するD郡E町保健福祉課を対象として重点的に聞き取りをおこなった。2001年に開所してからの10年余りの歩みを分析することにより、特養Cがどのようにユニットケアを維持し、また地域社会との関係を展開してきたかについて考察し、論文として著した。第三に、特別養護老人ホームCにおけるユニットケアが、正規職員のみならず非正規職員をも含む多様な就業形態にもとづくケア労働により運営・維持されている点に注目し、特養Cの介護職員を対象に聞き取り調査を開始した。ここでいう非正規職員には、主婦層を中心とするパート職員や派遣社員、アルバイトが含まれる。正規職員と非正規職員が混在し、ときには文化の違いを超えて提供される多様なケア労働の実態に迫ることにより、そうした職員配置の質的構成がいかにケアの質を維持しあるいは向上させうるかを明らかにする必要性が導き出された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)