2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21750018
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
荒井 礼子 Nagoya University, 名古屋大学男女共同参画室, 特任助教 (50431755)
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Keywords | 理論化学 / 物性基礎論 / 物性理論 / 放射線・X線 / 光電子分光 |
Research Abstract |
輻射遮蔽は高次の電子-光子相互作用で、内殻励起領域においては多くの場合、補正的に寄与すると考えられるが、MARPE(原子間共鳴光電子放出)は輻射遮蔽が直接的に引き起こす現象であることが分かっている。MARPEスペクトルの強度は(1)局所構造と(2)X線吸収に関わる因子に分けられ、本研究課題では(2)の部分について検討する。 (2)はX線異常散乱因子と関係づけられるので、データベースとして提供されている異常散乱因子をこれまでに作成してきたシミュレーションに取り入れるためのプログラムを作成した。実験が報告されているMnOについて数値計算を行い、MARPEを生じない下層からの光電子放出の寄与を含めることで実測結果に近い計算結果を得た。以上の内容を日本表面科学会にて発表した。 また、MARPEの解説と散乱理論の入門についての論文を執筆した。
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Research Products
(4 results)