2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21750018
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
荒井 礼子 独立行政法人産業技術総合研究所, ナノシステム研究部門, 産総研特別研究員 (50431755)
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Keywords | 光電子分光 |
Research Abstract |
輻射遮蔽は高次の電子-光子相互作用で、内殻励起領域においては多くの場合、補正的に寄与すると考えられていたが、MARPE(原子間共鳴光電子放出)は輻射遮蔽が直接的に引き起こす現象であることが分かっている。MARPEスペクトルの強度は(1)局所構造と(2)X線吸収に関わる因子に分けられ、本研究課題では(2)の部分について検討するものである。 (2)はX線異常散乱因子と関係づけられるので、これまでデータベースとして提供されている異常散乱因子を取り入れたシミュレーションの開発を行った。また、共鳴の大きさを実測結果から見積もるためのフィッティングパラメータを異常散乱因子をもとにして正確に求める方法について検討したが、定量性を確保することが困難であることが分かった。
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