2009 Fiscal Year Annual Research Report
画像解析を利用した非接触型インテリジェントタイヤシステムの開発
Project/Area Number |
21760066
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松崎 亮介 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 助教 (20452013)
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Keywords | 構造ヘルスモニタリング / 自動車 / デジタル画像相関法 / ひずみ計測 / インテリジェントタイヤ / 無線 |
Research Abstract |
近年,様々なセンサを利用した自動車の高性能化,多機能化が進められていることに伴い,特に路面状態を検知することが可能なインテリジェントタイヤの開発が期待されている.本研究の目的は非接触タイヤ3次元変形計測に基づくインテリジェントタイヤの開発と実証試験の実施である.本研究では,まず路面状態がタイヤ内面のひずみと転がり変形から推定可能であることを理論的・解析的に明らかにした.また,柔軟材料であるため接触型センサが使用できないタイヤに対し,ひずみ・転がり半径を非接触で計測することができる画像計測システムを開発した.次に非接触3次元変形計測システムの構築した.イメージセンサ,複数レーザー,画像処理診断技術からなる非接触3次元変形計測システムを構築した.このシステムは,測定対象表面上に微小な凹凸を作製し,凹凸表面と対象表面の見かけの変形量を画像解析で比較することで,一台のカメラの一度の撮影で三次元的な変形の計測を可能とした.タイヤ回転試験機を用いて回転試験を実施し,有効性を実験室レベルで実証した.これは,要素技術のシステム開発と実証試験の予備試験に相当する.次に画像データ無線転送技術の開発を実施した.市販ラジアルタイヤへの実用化を目指し,表面実装技術により小型化・高精度化を達成した.さらにタイヤ変形データ解析と制動制御システムの構築した.タイヤ回転試験中のイメージセンサ画像から取得した路面環境下でのタイヤ変形データと有限要素法の結果を利用し,自動車制動制御システムを構築した.
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