2009 Fiscal Year Annual Research Report
次世代電気自動車用インホイール駆動システムに関する研究
Project/Area Number |
21760175
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
打田 正樹 Fukui University of Technology, 工学部, 講師 (80454437)
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Keywords | 電気自動車 / インホイール駆動システム / ばね下荷重 / 機構解析 / 数値シミュレーション |
Research Abstract |
高性能電気自動車を実現するための第一歩として、提案インホイール駆動システムの有効性を検証することが目的である。その提案駆動装置は、従来のインホイール駆動システムのばね下荷重増加の問題点を解決するものである。この目的に対して、数値シミュレーションを用いて提案駆動システムの性能検証を行った。その結果、提案駆動システムを用いた場合、ばね下荷重増加の問題点を解決し、種々の性能(乗り心地、車輪と路面との接地性)を改善できることがわかった。 本年度の具体的な研究成果を以下に述べる。 1.提案インホイール駆動システムと従来のインホイール駆動システムそれぞれの簡単な運動方程式を構築した。その運動方程式を解くことによって、様々な路面を想定した振動をそれに与えた場合の、車体の変位を求めた。それぞれの結果を比較検証することで、車体の振動低減の点で提案インホイール駆動システムが有効であることがわかった。 2.上記1の運動方程式では考慮していなかった条件(車輪の回転、車輪と路面との接地、車体の水平方向の並進運動)を追加した詳細なシミュレーションモデルを構築し、その機構解析を行った。その解析には汎用の機構解析ソフトウェアを用いた。車体の上下方向の加速度の周波数解析から乗り心地を、車輪と路面との接地時間から接地性を評価した。その結果、提案インホイール駆動システムでは乗り心地と接地性を改善できることがわかった。さらに、車輪の回転力が車体の上下運動に及ぼす影響を明らかにすることができ、モータ制御系を設計するための知見を得ることができた。
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Research Products
(2 results)