2010 Fiscal Year Annual Research Report
市民版マスタープランの活用評価と地域まちづくりのための作成・活用方法の探究
Project/Area Number |
21760491
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
岡本 肇 中部大学, 中部高等学術研究所, 研究員 (50513355)
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Keywords | 市民版マスタープラン / まちづくり / 市民活動 / マネジメント / 都市農地保全 / 協働 / 活用評価 / 商店街活性化 |
Research Abstract |
本研究は、「市民版マスタープラン」(以下「市民版MP」)を従来の「市民(団体)による行政計画(主に都市計画マスタープラン)への提案手法」としての作成・活用だけでなく、「市民(団体)自身の活動規範のためのマスタープラン」としての市民版MPの作成・活用の方法を探求する研究である。 最終年度である本年度は、本研究に適合する市民版MP作成事例(日野市、狛江市、柏市、調布市、流山市、所沢市、府中市、多摩市、野田市)の市民版MP作成後の作成主体の活動に焦点をあて、その詳細把握を行った。その際、作成主体の活動に対して市民版MPの「市民活動家同士を協働的市民活動を行うことを誘導する活動フレーム機能」と「作成主体及びその構成員自身のためマスタープランとしての機能」がどのように機能したのか、その結果、作成主体及びそれに関係する市民活動の活動形態、対象地域のガヴァナンス体制、空間形成にどのような影響をもたらしたのか、を把握・分析した。 また、これからの地域まちづくりへの応用を意図した市民版MPの作成・活用方法を探るための実験的検証を行うため、現在市民版MP作成作業を行っている2つの事例(春日井市勝川駅前商店街周辺地区のまちづくり、名古屋市中志段味地区の都市農地保全運動)に対して、昨年度から引き続き参与観察や、情報支援・専門的知識提供の支援・プラン作成の技術的支援等による誘導を行い、それらの事例の作成プロセスの詳細把握、作成中の段階毎で出来上がっている計画内容の変容実態の把握、そして支援の効果の検証等を行った。その際、前述の日野市等の市民版MP作成事例における作成手法が、市町村単位ではないまちづくりにおいても応用可能であることが把握・実証できた。
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Research Products
(1 results)