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2009 Fiscal Year Annual Research Report

高濃度オゾン条件下での果樹の生育に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21780022
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

高田 大輔  The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (80456178)

Keywordsオゾン / 光合成活性 / 乾物分配 / 果樹園芸学 / 農業気象学 / ブドウ / モモ / イチジク
Research Abstract

ブドウ、イチジク,モモの着果樹について、果実成熟期にオゾン濃度150ppb・5日間の曝露処理を行った。樹種・品種によって傾向は異なるものの、おおむね曝露個体では下位節位葉に可視被害が現れ、光合成活性、果実糖度、根重が低下した。ブドウを用いて^<13>C安定同位体により解析したところ、根への光合成産物の分配量が減少した。挿し木苗について、動画記録装置を用いて気孔観察の予備試験を行った所、気孔の反応が個々により異なり、オゾンの影響を確認することが困難であった。そこで、葉の生理活性から葉の状態を把握するとともに、個体光合成速度や個体の部位別乾物重を測定し、オゾン耐性を栽培的・生理的な側面から検討した結果、ブドウ、イチジクでは根量が低下しない品種も確認でき、品種間差がある可能性も考えられた。
以上のことから、オゾン曝露は着果の有無にかかわらず、光合成活性を低下させ、地下部成長量を抑制した。永年作物である果樹の根量の低下は、将来において、樹体の乾物生産力を低下させ、収量に影響する可能性がある。また、糖度といった果実の品質にかかわる部分にも影響を及ぼしている。オゾン曝露は、高品質・収量安定・樹冠拡大に潜在的なダメージを与えており、経年的な検討も必要であると考えられる。

Research Products

(1 results)

All 2010

All Presentation

  • [Presentation] オゾン曝露がイチジクの光合成速度ならびに果実品質に及ぼす影響2010

    • Author(s)
      高田大輔
    • Organizer
      日本農業気象学会2010年全国大会・農業気象国際シンポジウムISAM2010合同大会
    • Place of Presentation
      名城大学
    • Year and Date
      2010-03-18

URL: 

Published: 2011-06-15   Modified: 2016-04-21  

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