2009 Fiscal Year Annual Research Report
寄生植物ストライガ抵抗性に関わるミヤコグサ新規変異体の探索
Project/Area Number |
21780044
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
吉田 聡子 The Institute of Physical and Chemical Research, 植物免疫研究チーム, 研究員 (20450421)
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Keywords | 寄生植物 / ストライガ / ミヤコグサ / 宿主 / 非宿主抵抗性 |
Research Abstract |
本研究は、病害寄生雑草ストライガ(Striga hermonthica)に対して非宿主であるモデルマメ科植物ミヤコグサの変異体スクリーニングをおこない、ストライガ抵抗性に変化のある変異体を単離し、その表現型解析をすることにより、ストライガ抵抗性の分子メカニズムの一端を明らかにすることを目指す。 本年度はまず、ストライガ抵抗性に関わるミヤコグサ変異株をスクリーニングするための系を確立した。in vitroでのストライガ感染系である"リゾトロン"システムを用いて、寄生の様子を観察し、簡便かつ迅速なスクリーニングに適したリゾトロンのサイズ、植物の密度、観察のタイミング、また生育の条件について最適化をおこなった。 EMS(Ethy1 methanesu1 fonate)変異源処理を施したミヤコグサ種子を上記方法にて寄生植物との寄生関係に異常をきたす変異体をスクリーニングした。スクリーニングには、裸眼または実体顕微鏡を用い、ミヤコグサと寄生植物の接点において蓄積する茶褐色の物質を目安に、その物質の蓄積がみられないもの、また侵入の頻度が下がったものを単離した。得られた変異体はポットに移植し、種子を採取する。現在までに約20,000 M2種子をスクリーニングし、現在二次スクリーニングをおこなっているところである。 二次スクリーニングで単離された変異体は親野生株に戻し交配し、変異を純化するとともに、マッピング親株に交配し、原因遺伝子同定のためのF2世代種子の準備を進める予定である。
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