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2011 Fiscal Year Annual Research Report

植物生育促進菌類とマメ科植物の応答機構の解析

Research Project

Project/Area Number 21780059
Research Institution独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

Principal Investigator

増中 章  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター・畑作研究領域, 任期付研究員 (80466010)

Keywords植物生育促進菌類 / ミヤコグサ
Research Abstract

トリコデルマ菌は、ミヤコグサの抵抗性機構のうち最も重要であるイソフラボノイド型ファイトアレキシンの生合成経路を遺伝子レベルで制御することで根表面および根内部に侵入し、長期間に渡る根圏域への定着を可能していることを解明した。このことからトリコデルマ菌はミヤコグサの抵抗性機構に拮抗していると考えられる共生機構を活性化している可能性が考えられた。そこで今年度は、ミヤコグサの共生経路変異系統(PULLUXまたはCCaMK欠損系統)にトリコデルマ菌を接種し、ファイトアレキシン生合成遺伝子の応答反応を検証した。その結果共生経路変異系統では、ファイトアレキシン生合成遺伝子群の発現抑制は若干緩和されたが、コントロールと比較すると野生株と同様に抑制されていた。また共生経路関連遺伝子(CCamKやPollux)を単離し、そのノーザン解析を試みたが、当遺伝子の転写量が検出限界以下であったため解析不能であった。今後は、より検出感度の高いRT-PCR等を用いて共生関連遺伝子の発現誘導を明らかにし、共生シグナル伝達経路の関わりを明らかにする必要がある。
これまでに作製したトリコデルマ菌の形質転換用ベクターを用いて約50形質転換体を作製し、形質転換用ベクターがゲノムDNA上に組み込まれていることをゲノムサザン解析やゲノムPCR法により確認した。その結果、ほぼ全ての変異体ゲノム上に形質転換用ベクターが組み込まれていることが明らかになったが、ベクターの挿入パターンが3パターンほどにしかならなかったことが判明した。共生変異菌株を得るためには、トリコデルマ菌ゲノムによりランダムにベクターを挿入できる形質転換法の開発が不可欠である。

Research Products

(2 results)

All 2011

All Journal Article Presentation

  • [Journal Article] Plant Growth-Promoting Fungus, Trichoderma koningi Suppresses Isoflavonoid Phytoalexin Vestitol Production for Colonization on/in the Roots of Lotus japonicus2011

    • Author(s)
      増中章、百町満郎、竹中重仁
    • Journal Title

      Microbes and Environments

      Volume: Vol.26 Pages: 128-134

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Plant responses to biocontrol fungi and plant growth-promoting fungi2011

    • Author(s)
      増中章, 百町満朗, 高橋秀樹, 竹中重仁
    • Organizer
      Asian Mycological Congress 2011 and 12^<th> International Marine and Freshwater Mycology Symposium
    • Place of Presentation
      仁川大学、仁川市、韓国(招待講演)
    • Year and Date
      2011-07-09

URL: 

Published: 2013-06-26  

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