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2009 Fiscal Year Annual Research Report

細菌に広く分布する光受容体LitRの作用機作と役割の多様性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21780083
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

高野 英晃  Nihon University, 生物資源科学部, 助手 (50385994)

Keywords光応答 / LitR / コバラミン / Thermus thermophilus / Pseudomonas putida / 転写調節
Research Abstract

(1) LitR蛋白を介した光応答の分子機構の解明
T.thermophilusのLitR蛋白について、コバラミン結合に関わると推測されるアミノ酸残基に種々の変異を導入した変異体を作出し、予想した残基がコバラミンの配位に重要な役割を果たしていることを示唆する結果を得た。また、LitRの下流にコードされる転写調節蛋白がLitRの制御かでカロテノイド合成遺伝子の転写を促進する役割を担っていることを見いだした。P.putidaについて、タイリングアレイ解析により見出された光誘導性遺伝子群の破壊株を作出した。
(2) 光に依存する微生物と機能の探索
光に応答して色素生産を行う細菌群を土壌を分離源として広く分離し、16SrRNA遺伝子配列に基づいた系統解析を行った。その結果、Arthrobacter属を中心とする広義の放線菌群に属する菌株が多く得られた。それにもとづいて、同様に放線菌に属するCorynebacterium glutamicumを用いた検証を行い、この菌においても光によるカロテノイド生産の誘導がおこること、さらにその制御にLitRとは異なるタイプの転写調節蛋白質が関与することを初めて見いだした。
光に応答を示す菌群について、さらに植物体を用いた探索も実施し、植物表面から採取した菌群は明条件と暗条件でその群集構造が顕著に異なる傾向が認められることを発見した。これに対し、土壌から採取した菌相は明暗による影響を殆ど受けない傾向にあった。また、植物から採取した菌相はコバラミンの添加によってもその構造が顕著に変化することも同時に見いだした。

Research Products

(3 results)

All 2010 2009

All Presentation

  • [Presentation] Thermus thermoplilusが示す光誘導性カロテノイド生産の分子メカニズム2010

    • Author(s)
      高野, ら
    • Organizer
      日本農芸化学会2010年度大会
    • Place of Presentation
      東京(東大・駒場)
    • Year and Date
      2010-03-28
  • [Presentation] Thermus thermophilusの光誘導性カロテノイド生産に関わるcAMPレセプター様蛋白の解析2010

    • Author(s)
      高野, ら
    • Organizer
      第4回日本ゲノム微生物学会年会
    • Place of Presentation
      九州大学(博多)
    • Year and Date
      2010-03-08
  • [Presentation] 細菌群集の光応答:ビタミンB12が果たすグローバルな役割2009

    • Author(s)
      高野, ら
    • Organizer
      日本農芸化学会2009年度関東支部大会
    • Place of Presentation
      玉川大学(東京・町田)
    • Year and Date
      2009-10-31

URL: 

Published: 2011-06-15   Modified: 2016-04-21  

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